KAGEYAMA BCL BLOG

Since: October 30th, 2004
私が1970年に始めた趣味であるBCLに関するBLOGです。皆様のコメントやメッセージをお待ちしています!

2025年06月

KTWRのDRM放送を聞こうと準備して受信しようとしましたが、実際にはAMモードで放送が実施されましたので、AM放送に対する受信レポートを書きました。
GuamからのKTWRの放送はA25をもって終了となり、その後のTWRの放送はTashkentなど近隣の送信所から行われる模様です。DRM用のKTWRの送信機も人手不足で修復ができず、代替えのTashkentとなりましたが、どうもTashkentの送信所はDRM放送の経験が乏しく日本でも受信が難しくなっていました。この受信の1週間前からTashkentからのDRM放送はあきらめてAM放送となりました。KTWRのエンジニアがTashkentに行って状況を改善するまでDRM放送はAM放送となる予定です。

Reception date: June 7th, 2025
Time: 20:30-21:00JST, Frequency: 15230kHz AM
Language: 日本語
Receiver: Microtelecom Perseus + ΔLOOPX
ATSUHISA KAGEYAMA 23B LINE 612_01_800ATSUHISA KAGEYAMA 23B LINE 612_02_800

本日早朝受信をしようとアンテナをONしますと、ΔLOOPXのS/Nが悪かったり、同調モードで同調が取れなくなっています。非同調モードもどうもノイジーな感じです。これは早く修理しないとと思いまして、朝食をとってからすぐに修理を開始しました。
現象から次のように推定できました。
1.同調セクションがおかしい。
2.同調部、非同調部に両方関連して発生している。
3.その他の動作は問題なさそう。
という事で、アンテナLOOP部のコネクターの辺りから見始めますと、いきなりビンゴでした。エレメントの両端のうち片側の半田が外れているのを発見。昨日までは動いていたので昨夜はずれたのでしょう。
この部分は一度コネクターを交換している部分なので、それでももう5年以上はきれいに動いていたことになります。早速、半田付けをきちんと実施してその部分は修復をしました。(一番上の写真)
次にせっかくなので、室外BOXの点検をしました。外観、各部の電圧とも正常な事を確認しました。(写真2番目)
そして、次はヌル調整の実施です。PerseusのHFSpanというスペアナを用いてヌル調整をします。もちろんIC-R75でやる方法もあります。
同調動作、非同調動作で動く回路が違いますので、それぞれのヌル調整を実施しました。(写真3番目=同調回路、写真4番目=非同調回路)
全てが終了しまして、アンテナを元通りに接続しなおして受信を実施してみました。きれいに受信ができています。トータル2時間の仕事でした。おかげさまで汗びっしょりです。(笑)
そういえば、このところアンテナの点検を少しさぼっていました。半年に1回でも点検をしていれば、突然故障して焦る事もなかったでしょう。「今後は定期的に点検をする」と言うのが本日の反省です。
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Tuning_SectionUntuning_Section

Radio Vanuatuの受信音を上げます。一時は変調音が無くなったVanuatuですが復活してきています。9960kHzに夕方出てきてくれますとこの様な音になります。それでも今日はややコンディションが良くなかったので良い日はもっときれいに入ると思います。18:01からの受信音ですが、再生開始後、20秒後から女性アナのSAです。そして、2分3秒後に8 O'clockのアナウンス、2分38秒後に女性アナのニューカレドニアからのSAとなっています。ご確認ください。

受信日:2025年6月7日 受信時間:18:01-18:04JST 周波数:9960kHz
受信モード: LSB 3.3kHz IF Filter RX: IC-R75 ANT: ΔLOOPX

KTWRのDRM放送に対する受信レポートの返信が届きました。
5月17日の日本向けDRM放送に対するQSLです。下の記事に上げたように同局はA25限りでGuamからの送信を終了するとの事です。非常に残念です。最近の米国はVOAと言いどうも良くないNEWSが多いです。
この放送の送信地はそのA25以降にTWRの送信所としての候補となっているTashkentからの送信ですが、当家では正直あまりきれいに入っていません。時々音になるという感じです。この受信レポートでも受信状態の改善をお願いをしておきましたが、厳しい状況のTWRです。何とか放送が継続されることをお祈りするしかないです。

Reception date: May 17th, 2025
Time: 20:47-21:00JST, Frequency: 15230kHz DRM
Language: 英語
Receiver: Microtelecom Perseus + ΔLOOPX + Dream 1.11b
ATSUHISA KAGEYAMA LINE 537 23A_01_800
ATSUHISA KAGEYAMA LINE 537 23A_02_800

KTWRのMike Sabin氏から受け取った同局の今後について、次のような回答がありました。
全部英語でのMailでの質問ですが、やりとりは日本語に翻訳しておきます。

私からの質問は、
下記のウェブサイトを拝見し、大変残念に思っています。 
https://twr.org/story/transition-for-twrs-guam-station 
上記ウェブサイトの情報によると、KTWRは来年10月末に放送を停止するとのことです。 
おそらくその情報は正しいと思います。
可能であれば、グアムからの放送を停止する理由を教えていただけますか?

Mike Sabin氏からの回答は、
悲しいお知らせですが事実です。KTWRの運用は維持不可能な状況に陥っていました。最後の常勤エンジニアが今月退職します。A25シーズン終了まで運用を継続するため、私は2回現地に行く予定です。生活費の高騰により、現地で働くスタッフを増やすことができていません。また、どの送信機もメーカーサポートを受けていません。送信機の運用維持はますます困難になっています。送信機を交換したいと思っていましたが費用がかかりすぎます。プログラムを他のサイトに移行する方が合理的です。 TACの日本のDRMのパフォーマンスが芳しくないことは承知しています。7月に現地に行きパフォーマンス改善を支援する予定です。 73

このやり取りをから、以下のように結論付けられるかと思います。
1.A25シーズンにてKTWRは放送を終了する。
2.番組は他の送信所から送信される予定である。(DRMのTashkentの様に)
3.Mike Sabin氏もTashkent送信所に行きDRM送信の改善を実施する予定。

非常に残念なニュースですが、以上の通りご報告申し上げます。
Guam Transition Article Banner

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